その 1

* その 1      1ページにまとめました(^^ゞ


             
ひなこ 1

ひなこの思い出  

「これひなこ!

小学生になっても、おばぁちゃんに抱かって、

恥ずかしくないの〜!!」

周囲の声もなんのその、二人は大の仲良し。

働きづめだった、ばあちゃんの手を、

ひなこは、両手でその手を見ています

ばぁちゃんと過ごした、わずかな時間。。。

それから暫く、ばぁちゃんは、脳梗塞になり、

寝たきりの状態となって、

肺炎を併発して、亡くなりました。

ひなこの、ばぁちゃんとの唯一の思い出でした。


「ひなこや、大きくなったら何になりたいの?」

「あのねぇ〜ひなこねぇ〜大きくなったら、

おばあちゃんになりたい!!」

・・・・・・




ひなこ 2


海の見える、学校の裏山で、

ひなこは物思いに耽ります。

ひなこにしては滅多にないこと (笑)

成績の良かったねぇちゃんは、

家計を思って進学を諦めた、

そして、遊んでばかりいたひなこには、

進学しても良いと言う。。。

急にそんなこと言われたって、

受かる自信ないよぅ。。。




ひなこ 3

ひなこは夕陽を見ながら,一生懸命考えました

そして・・

亡くなったオバアチャンから受けた溢れるばかりの

愛情を自分も誰かに注ごうと思ったのです

オバアチャンの血を受けたひなこは

幼い子供が大好きでした

自分が可愛がられたように赤ちゃんや幼い子を抱っこしたり

お話してあげたり、一緒に歌を歌ったり・・・

そうだ!!幼児教育の道に進もう!!

今から一生懸命勉強すれば・・

好きな道だものきっとうまい行く・・

これならオバアチャンも、お姉ちゃんもきっと喜んでくれる !!

そう決心したひなこは小高い丘の上で

キリッと顔をあげました
  
夕陽が照らすひなこの顔は輝いて見えました


                  ♪ ひなたぼっこさんの書き込みから ♪




ひなこ 4


ひなこ 受験勉強中

苦手な数学T、日本史も弱いし・・・

英語、国語、古文、生物・・・

もっとまじめに勉強すればよかった〜!!

困ったな〜〜  受かるところあるかしら??

あ〜〜!やるっきゃないな〜〜

手元の ミカンとおセンベイは、

省略しました(笑





ひなこ 6 お受験

いよいよ試験が始まりました。苦手な日本史、だってこういう複雑なこと、ひなこは苦手なんです。

昔にあったことなんて、過ぎたことだもん、どっちだっていいじゃん。。あぁ〜!でももっと勉強しておけば良かった!!

ところがところが。。。試験の直前に勉強したところがバッチリと出てるではありませんか!

飛鳥時代、大化の改新・・え〜!つい先日やっと覚えたばかりのところよ(*^。^*)

どうしても分からないところは鉛筆占い。。。

生物はお得意だったし、数学の因数分解はもともと好きだった♪   英語は学校の補習でやったところが出ました。

現代文、古文は、まぁまぁ(*^。^*)  んん ひょっとしてひょっとして???





ひなこ 6  わ〜〜 い !!  合格だ〜ぃ !!


誰もが無理だろうと思っていた、

名門
女子大に見事合格 !!  ひなこ、大喜び♪

とうさん、かあさん、ねえちゃん、

じぃちゃん、ばぁちゃん、ありがとう〜〜♪、

三校願書出したのだけれど、確実と言われた、

近くの大学は、電車の時間を間違え遅刻しました。

もうひとつは、前日、すき焼きを食べ過ぎて、

腹痛を起こし、受けたはみたけれど、不合格 !!

受かったのは、ここだけ。。。(笑)
       学校の先生もビックリ、友達もビックリ、

まぐれって怖いよねと、陰口をたたかれました。

でもね、家族は心配しました、

甘えん坊のひなこに、果たして、

学生生活が送れるだろうか。。。?
 

それと、経済の問題、

父さんは、戦争で両足が不自由、病気がち、

生活は母さんが働いて支えています。  

さぁ、どうしましょう ???




        ひなこ 7  入 学

桜の花が満開になりました。

今日はいよいよ入学式です。

姉の、はなこが、母の代わりに

付き添ってくれることになりました。

緊張で、落ち着かない ひなこ、



「さぁ、ひなこ、私は保護者席にいるからね。

これからは自分でやっていくのよ。」

「おねぇちゃんも一緒に行って。。。」

「何言ってるのよ、さぁ、元気を出して」

「怖い…お家に帰りたい・・・」

「皆、ドテカボチャと思えば良いのよ」

「皆がドテカボチャなら、私も、ドテカボチャ」

「へ理屈言わないの!!  自信なくしたら、

父さん、母さんのこと、思い出すのよ」

「おねぇちゃんのことも、じいちゃん、ばぁちゃん、

干し柿のばぁちゃんのことも。。。」

「さぁさぁ、それだけ言えれば充分 ♪」

どうやって工面して、ひなこが、大学に入れるようにしたか・・・・?  

ひなこには、知らせていないドラマがありました。   

じぃちゃんは、僅かばかりの不動産を処分しました。

ばぁちゃんは、虎の子の貯金を叩きました。

父さんは、痛む足を引きずって、勤め先をやめないでいます。

母さんは、子宮筋腫が、大きくなる恐怖に怯えつつ、手術をしないで、働くことにしました。

ねぇちゃんがほとんど、ひなこの一人暮らしのための生活用品を揃えてくれました。

特待生の奨学金制度があるのだけれど、ひなこの学力は、及ばなかったのです。


それなのになぜ、そんな苦労をして家族は、ひなこ を大学に行かせたのか?

それは〜・・・それは一口に言えません。。しいて言えばそれは〜皆の、 だったのでしょうね ♪






ひなこ 8  一人暮らしへ


何とか、入学式が終わりました。  

千鳥が淵のサクラが満開の、立派な式典でした。

テキパキした姉、はなこ のお陰で、

ひなこ の暮らすアパートの手続きや

生活用品の準備も 無事終わりました。

夕暮れが迫ってきました。  

そろそろ、はなこの帰る時間です。
      「さぁ、そろそろ、私、帰るからね、しっかりお勉強するのよ。」

「・・・・無言・・・・」

「どうしたの ?  元気を出して。。明日の用意をちゃんとしておくのよ。」

「いいなぁ〜ねぇちゃんは・・父さん、母さんと一緒に暮らせて・・・

今夜から、ひなこは一人ぼっち。。。」

「そんなこと言ったって。。。大学生になるんだもの、当たり前でしょう?」

「そんなら、ひなこの代わりに、おねぇちゃんが、大学生になればいいんだ。。。」

「ひなこ〜! 私、怒るよ !!」

「ふんだ、おねぇちゃんなんかどうせこれからお家に帰って、

みんなと、夕ご飯食べるんだ〜」


この憎まれ口、大学に行きたくても行かれなかった 姉のはなこは、カチンと来ました。

なんてこと言うんだろう〜?  皆が、あれほど一生懸命お金の工面をして、私だって

仕事を休んで、添いてきてやったというのに、挙句の果てが、このセリフ  !!

こんなお馬鹿な子が、大学生になっていいの〜?情けない。。。。

はなこは怒って帰ってしまおうかと思いました。 

そのとき、ふと閃いたことがあります。  そして言いました。
             「ひなこ、お腹すいたね〜

カツどんでも食べようか〜?」

「うん、ひなこ、そのあとで、

ケーキも食べた〜い♪」

めでたしめでたし。。。(笑)




ひなこ 9   ひとりぼっち
とうとうひなこは、アパートに一人ぼっちになりました。

タタミに寝転んで、天井の節穴を見つめています。 

 " こらっ !!   お行儀の悪い〜!! ”

ねぇちゃんが買ってくれた、

おせんべいやパン、果物、牛乳。。。(笑)

しきりに、鼻をいじっています、

そう、ひなこのお得意のポーズ♪
          『 いよいよ、明日から、始まるんだなぁ〜

合格したときは、あんなに嬉しかったのに、

いざとなると、嬉しいのかどうか 分からないな〜〜

お腹はいっぱいになったし、今日は疲れた。。。

このまま、うたた寝しちゃおうかな?

誰も見てる人 いないもん。 

明日になって考えよう。。。Z Z Z  』

それでもひなこ、トロっとした後で、布団を引きなおしてぐっすりと眠りました。

家族から離れて、初めての一人暮らし。。

ひなこは自分の中に、新しい自分が育ち始めていることを感じました。

やるっきゃないね。。。』

続く (ただしまだ作ってありません。。。)




♪  Tendary Breeze (優しいそよ風) by Naturally   Art   Studio

ミチコの部屋